家でも外でも場所を選ばずインターネットに接続できることがメリットのポケットWi-Fi(モバイルWi-Fiルーター)。
ただ使っているうちに突然電波が繋がらなくなったり圏外になったり、はたまた電波は繋がっているのにネットに接続できない・・・なんてトラブルもあります。
この記事ではポケットWi-Fiが繋がらなくなった場合の原因と対策対処方法をまとめています。
ポケットWi-Fiが繋がらないor圏外になる
いつもは問題なく使えている場所なのに、突然ポケットWi-Fiが繋がらなくなったり圏外になってしまうケースも少なくありません。
端末の故障かも!?と思いきや意外と簡単に解決できる場合もあるので、1つずつ試してみてください。
ポケットWi-Fiを再起動する
電子機器の調子が悪い時は一発目にするべきこと!
それは「電源を一度落として再起動する!」です。
大抵これをするだけで復活することが多いので、ポケットWi-Fiが繋がらなくなったり突然圏外になった時は真っ先に試してみましょう。
SIMカードを抜いてみる
ポケットWi-Fiの使用にはSIMカードが必須です。
SIMカードと本体との接触が悪かったりしっかり挿さっていないとWi-Fi接続できないので、SIMカードを一度抜いて再度挿入してみましょう。
ポケットWi-Fiをリセットする
ポケットWi-Fiをリセットしてみると繋がる場合もあります。
リセットボタンは機器によって場所が異なるため、ボタンの場所がわからない場合は取扱説明書で確認してください。
リセットボタンを押すとポケットWi-Fi本体は初期状態になるので、通信モードなど再度設定しなおすことを忘れないようにしてください。
通信速度が制限されていないか確認する
契約しているプロバイダ(プラン)の月間データ容量上限に達しているなどで、通信速度が極端に低速となりインターネットに接続できなくなっている可能性も考えられます。
使用データ容量は端末やプロバイダ公式サイトで見ることができるので一度確認してみてください。
プロバイダによっては追加料金を支払うことで通信制限を解除することもできますが、翌月になるまで解除できないプロバイダも多いので、その場合は翌月まで待つしかありません(^^;
ポケットWi-Fiが繋がらない場所にいないか確認する
そもそもの話になってしまういのですが、ポケットWi-Fiが繋がらない場所に来てしまっている・・・ということはありませんか?
電波は「周波数帯(バンド)」と呼ばれる電波の通り道のようなもので区分されていて、たくさんある電波が混信しないように国(総務省)によって整備されています。
使える周波数帯はプロバイダによって異なるうえ、どの周波数帯も日本中すべてを網羅しているわけではなく、都市部や地方、山間部など地域によってキャッチできる周波数帯が異なります。
そのため使える周波数帯によって使えるエリアも異なってくるのです。
またWiMAXやYahoo!Wi-Fi、Y!mobileなどプロバイダによっては通信モードを切り替えることが出来る端末がありますが、通信モードを切り替えると使える周波数帯も変わるため、必然的に使えるエリアも変わります。
通信モードを切り替えられるプロバイダ(端末)で契約している場合は、各通信モードで使用できるエリアも確認してみてください。
周波数を変えてみる
周波数にはそれぞれ特性があるため、あなたが今いる場所と使っている周波数の特性が合っていない、または使っている周波数が混雑している場合などは繋がりにくくなるため、周波数を変えてみると繋がりやすくなることがあります。
ポケットWi-Fiのアンテナは立っているのに接続できない【ルーター側の問題】
「ポケットWi-Fiのアンテナはしっかり立っているのに接続できない」このパターンは、ポケットWi-Fiルーター側の問題の他に、スマホやパソコンといったデバイス側の問題も考えられます。
ポケットWi-Fiを再起動する
まずはポケットWi-Fiの電源を一度落として再起動してみましょう。
電波は届いているのに接続で失敗する場合も、意外とこの方法で解決することが多いです。
機内モードになっていないか確認する
全てのポケットWi-Fiではありませんが、機種によっては機内モードに設定できるものもあります。
何かの拍子で知らぬ間に機内モードに切り替わってしまっている可能性も考えられるため、機内モードに設定されていないか確認してみてください。
ポケットWi-Fiのアンテナは立っているのに接続できない【デバイス側の問題】
次はスマホやタブレット、PC側の問題でWi-Fiに接続できなくなっているパターンの原因と対処法です。
iPhone/androidなどのスマホやパソコンの接続を解除して再接続する
iPhone/androidなどのスマホやパソコンなどデバイス側の不具合の可能性もあるため、一度Wi-Fiとの接続を解除して再接続してみましょう。
それでも解決しない場合は、スマホやパソコン本体の電源を落として再起動してからもう一度Wi-Fiに接続してみてください。
SSIDを確認する
あまり考えられないケースかもしれませんが、ポケットWi-Fiとは別のSSIDに接続されていませんか?
スマホやパソコンのWi-Fi設定から、ポケットWi-FiのSSIDが選択されているか確認してみてください。
セキュリティソフトを解除する
稀にパソコンやスマホにインストールしているセキュリティソフトがポケットWi-Fiの通信をブロックしている場合があります。
セキュリティソフトをインストールしている場合は、一度セキュリティを解除してから再度Wi-Fi設定をしてみてください。
接続台数を減らす
Wi-Fiルーターは機種によって接続可能台数が決められているので、上限以上のデバイスを接続している場合は当然ですが繋がらなくなっています。
また端末の上限台数に達していない場合でも、1つのポケットWi-Fiルーターにおいて1秒間に送信できるデータ量は決められているため、接続台数が多ければ多いほどその分通信速度は低下してしまいます。
ただこれはあくまでデータ通信するタイミングが重なった場合のみなので、ただ単に接続しているだけで通信速度が遅くなることは考えにくいのですが、試しに接続台数を減らしてみるというのも1つの手段ではあります。
アップデートしてみる
OSによるトラブルでWi-Fiに接続できなくなっている可能性もゼロではありません。
最新のソフトウェアでなければ、OSをアップデートしてみてください。
プロバイダ側の問題で繋がらなくなっている
ここまで試してみて全く改善の兆しが見えなければ、プロバイダ側の問題で繋がらなくなっているか、もしくはポケットWi-Fiルーターが故障している可能性があります。
これらが原因の場合、各プロバイダのカスタマーサポートに電話をして確認するしか手段がありませんが、プロバイダ側の問題で繋がらなくなる原因についても考えられるものをいくつか挙げてみました。
パケ詰まりを起こしている
駅や繁華街、イベントの開催などプロバイダの基地局にいつも以上のアクセスが集中してしまい、回線のパケット転送処理が追い付いつかずパケ詰まりを起こしている可能性があります。
この場合ユーザー側ではどうすることもできないので、しばらく待つ、もしくはスマホだったらWi-Fiを一旦OFFにしてスマホ側のパケットを消費するしかありません。
基地局の障害
台風などの影響で電波の送受信を行う基地局に障害が起きていて、繋がらなくなっている可能性があります。
基地局の障害であればキャリアやプロバイダの公式サイトでお知らせされるので、HPをチェックしてみてください。
WiMAXが繋がらない時の対処法【番外編】
ここからはちょっと番外編。
「WiMAXが繋がりにくい」という口コミをチラホラ目にすることが多いのでWiMAXが繋がらない、繋がりにくくなった場合の対処法についてまとめてみました。
2.4GHzと5GHzをうまく使い分ける
WiMAXの周波数には「2.4GHZ」と「5GHz」の2種類があり、それぞれ特性が異なります。
2.4GHzのメリット・デメリット
2.4GHzは5GHzに比べて壁や床などの障害物に強く、つながりやすいというメリットがあります。
一方で2.4GHzは電子レンジなどの家電製品やBluetoothなどに利用されている周波数のため、自宅などで使用すると他の家電の電波干渉を受けることがあり、通信速度が遅くなり繋がりにくく感じてしまう場合があります。
5GHzのメリット・デメリット
5GHzは無線LAN専用の周波数帯のため家電製品などの電波の影響を受けにくく、安定した通信ができ、また通信速度も速いというメリットがあります。
一方で5GHzは壁や床などの障害物に弱いため、ポケットWi-FiルーターとWi-Fiに接続したいPCやスマホ、タブレットなどが別の部屋にある場合は通信が不安定になりやすくなります。

周波数の特徴から、近くに家電があったりルーターと同じ部屋で使う場合は5GHz。
外で使う時やルーターと違う部屋で使う場合は2.4GHzがおすすめだよ。
ただし通信環境によって使いやすさは変わってくるから実際に両方の周波数を使ってみて繋がりやすい方に設定すると良いよ。
周波数は端末で設定することができます。
- 「ホーム画面の設定」タップ
- 「LAN側設定」タップ
- 「Wi-Fi設定」タップ
- 「接続したい周波数」タップ
au4GLTEオプションを使う
au4GLTEオプションで使える周波数は800MHzで、プラチナバンドと呼ばれる非常に価値の高い周波数です。
基本的に周波数は低いほど障害物に強くなると言われているため、800MHzは2.4GHzよりもさらに繋がりやすく、地下や大きなビルの屋内でも問題なく使用することができます。
au4GLTEオプションは契約内容によっては1,005円/月と有料にはなりますが、WiMAXの2.4GHz・5GHzどちらに切り替えてもどうにもこうにも繋がらない・・・という場合はau4GLTEに通信モードを切り替えた方が手っ取り早いです。
4GLTEをメインに使いたいなら乗り換えも検討
WiMAXでもオプションで4GLTEを利用することができますが、月間7GBが上限となっています。
そのため4GLTEをメインで使いたいのであれば、乗り換えを検討しても良いかもしれません。
4GLTEをメインで使うならネクストモバイルというプロバイダがおすすめです。
ネクストモバイルではSoftbankの4GLTEを利用することができ、ソフトバンクの電話回線をそのまま使うことができるので繋がりやすさはピカイチです。

ポケットWi-Fiが繋がりにくくなったり圏外になる原因は、ルーターやスマホ、PCといった端末の問題だけでなく、ポケットWi-Fiを使っている場所や契約内容など様々です。
ただし単にポケットWi-Fiルーターが故障している・・・ということも考えられるため、いずれの方法でも解決しなかった場合は契約しているプロバイダのカスタマーサポートに問い合わせしてみてくださいね。
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